2014-10-01から1ヶ月間の記事一覧
●今月の総括。買った本:十冊読んだ本:十一冊読書が好調でいい感じだが、それを帳消しにしかねない本買いの勢いはどうだ。そしてこの後すぐ、論創社の三冊と戎光祥出版の珍本全集とを買う予定なのであった。
●早朝の電車で金沢を発ち、高岡に移動する。ちょいとしたマニアックな用事で、二時間ほど滞在する。ついでに、偶然見つけた高岡大仏とやらを見学する。日本三大大仏のひとつだそうな。が、その呼称は自称だってえのが微笑ましいではないか。 知らなかったが…
●今日から金沢方面に旅行に行く。切符は、石川・富山エリアが乗り降り自由となる「北陸フリー乗車券」を使う。特急料金を節約するために始発電車で高崎まで行き、新幹線に乗り換える。越後湯沢で在来線の特急に乗り継ぎ、金沢までひとっ走り。さらに各駅停車…
●午前中は野暮用。 ●午後から「光文社文庫の『金田一耕助の帰還』を一年かけて読む」プロジェクト。今回は「渦の中の女」を読む。まず最初に、原型となった佐七もの「浄玻璃の鏡」を読み、先日読んだ「渦の中の女」を再読、そして「黒い蝶」の現在発見されて…
●上野の国立博物館に「日本国宝展」を観に行ってきた。博物館到着は八時少し過ぎである。入場ゲートの前にはすでに先客が並んでおり、私は四人目だった。国立博物館に行くのは初めてで様子が分からなかったが、九時半の開館に対して八時過ぎに来れば、十分ゆ…
●いつもより一時間早起きして、始発電車で街に出る。JRのみどりの窓口が朝六時に営業を始めるタイミングに合わせ、ちょっとした手配をする。あとで確認すると望みどおりの結果が得られており、満足である。 ●新刊書店で本を買う。『エドウィン・ドルードの…
●最近自炊をよくやるようになった。というのは昨日も書いた。そして今日は水曜日、飲んでいい日である。晩の肴は牡蠣とホウレン草のバター炒め。牡蠣もホウレン草も、バターの風味が実によく合うね。もう一品は先日作っておいた金平牛蒡。輪切り唐辛子をたっ…
●『死の猟犬』 A・クリスティー クリスティー文庫 読了。 クリスティーには珍しい、怪奇小説集。これが予想以上に面白い。「第四の男」強そうな手、という描写がじわじわ不気味に思えてくる。「ランプ」クラシックなスタイルの音響怪談。「青い壺の謎」すっ…
●本を整理して、ダンボール一箱分売ってきた。売値は二千円也。まあそんなとこだろう。ところでぱっと見、部屋が整理された気が全くしないのだが。
●自分でもどうかと思うほど、床屋に行くのが面倒くさい。大概髪が伸びて鬱陶しくなっているにもかかわらず、あまりに面倒くさくて床屋に行くのを何日も先送りにしていた。今日になってようやく、意を決して行ってきた。……大げさなことである。 散髪が終わる…
●『若殿浮世絵さばき』 城昌幸 桃源社 読了。 摂州尼ヶ崎四万石、松平遠江守の子息、若殿の千代丸が主人公。性快活で腕っぷしがたつが、堅苦しい武家暮らしがお嫌い。時折市井に出ては、巷の事件に首を突っ込んで退屈しのぎをしている。今日も今日とて、ある…
●赤坂のサントリー美術館に「高野山の名宝」という展示会を観に行ってきた。なかなか素晴らしい内容であった。国宝の八大童子像も重要文化財の四天王像も、その他の仏像彫刻も実に見応えがある。密教法具の五鈷杵や独鈷杵なども、これまたカッチョイイ。私の…
●『ボルジヤ家罪悪史』 ヂューマ 平凡社 読了。 なかなかにえげつない話であった。ローマ法王アレキサンダア六世またの名をロデリゴ・ボルヂアと、その息子シイザア・ボルヂア。この二人の後半生を描く物語である。彼らは己の欲するままにひたすら奪い、殺し…
●市指定無形民俗文化財の獅子舞が、とある神社で奉納されるというので観に行ってみた。しばらく眺めていたが、同じような所作が続くので三十分ほどで飽きて立ち去る。車は近くの歴史民俗博物館の駐車場に止めておいた。ついでだから博物館をちょっとだけ覗い…
●南青山の根津美術館に、「名画を切り、名器を継ぐ 美術にみる愛蔵のかたち」という展示会を観に行ってきた。痛んだり破損したりした美術品が、補修された状態で現代に伝わっている。あるいは時代の好みによって絵巻物や墨跡が切断され、掛け軸に仕立てられ…
●横溝関連でまだ読んでいない本がたくさんある。今日から、平凡社の世界猟奇全集第五巻『ボルジヤ家罪悪史』を読み始めた。実態は違うらしいが、横溝正史訳とされている本である。 すいすい読める歴史娯楽読み物かと思っていたら、これが案外手強い。十五世…
●『BGスパイ』 五島勉 芸文社 読了。 いやはや、どうにもこうにも。 「デパートを燃やせ」という副題が付いている。産業スパイを題材にした小説である……一応は。北銀座デパートの中枢には秘密の情報部があり、所属する機密情報部員の顔も名前も秘匿されて…
●東京の三井記念美術館で開催されている「東山御物の美-足利将軍家の至宝-」を見学に行く。会場に向かうエレベーターでたまたま乗り合わせた、上品な奥様風の老女、見ず知らずの私に向かって切符は持っているのかと訊くのでこれから買うのだと答えると、複…
●『死の舞踏』 H・マクロイ 論創社 読了。 よくまとまった佳作。関係者のうっかりミスを”心理的な指紋”と称して、探偵役の心理学者がその意味合いを分析する。そんなハッタリぶりが楽しい。雪に埋もれていたのに異常に熱い死体だとか、ある登場人物を周囲の…
●『支那扇の女』 横溝正史 角川文庫 読了。 表題作は、解決直前まではなかなか面白い。原型版よりもディテイルが書き込まれているし、新たな事件が発生して展開が複雑になり、物語が一層魅力的になっている。だが、残念ながら結末の展開があまりにも駆け足で…
●始発電車を深谷で降り、JRのみどりの窓口で「ぐんまワンデー世界遺産パス」を買う。高崎から信越線の電車に乗り、妙義山の峨々たる山容を眺めながら横川駅に到着。駅の近くにある碓氷鉄道文化村に入場する。鉄道車両の展示は守備範囲外なので、軽く眺める…
●『結末のない事件』 L・ブルース 新樹社 読了。 物語の表面的な帰趨が見えてから真相が明らかになるまでが長く、正直なところ読み進めるのが退屈だった。ようやく真相に至ると、大量の伏線がきっちり回収され、それまで見えていたのとはまるで違う絵柄が提…
●本を買う。『シャーロック・ホームズの気晴らし』 R・レウヴァン 国書刊行会『北町一郎探偵小説選I』 論創社論創海外の二冊は後回し。
●『新・本格推理01』 二階堂黎人編 光文社文庫 読了。 ようやく”新”にたどり着いた。このシリーズは、「鮎川哲也監修」の文字がある三巻目まで付き合うつもりである。今回は全く期待していなかったおかげで、そこそこ面白かった。 網浦圭「時刻表のロンド…