2015-02-01から1ヶ月間の記事一覧
●午前中から昼にかけて野暮用。疲れた。 ●午後は昼寝してから少し本を読み、夜は久しぶりに外に飲みに行く。今月はなんだかんだで酒場にはちょいちょい行っているのだが、独り飲みは久しぶりである。 ●今月の総括。買った本:五冊読んだ本:十冊今月分の論創…
●「横溝正史の朝顔金太捕物帳をちゃんと読む」プロジェクト。今回は第三話「通し矢秘聞」を読む。深川の三十三間堂で行われた通し矢競技の最中、競技者のひとりが毒殺されるという話。 この作品に対応する佐七バージョンは「恋の通し矢」である。春陽文庫で…
●諸事情があって、今日は一日フリーである。同じ境遇の知人になんとなく連絡を取ったら、話の流れでなんとまあ、合流して昼間っから飲んだくれることになってしまった。十六時の時点で四軒はしご。いったいどんなフリーダムなのか。明るいうちに飲みかつ喰ら…
●『シャーロック・ホームズの栄冠』 北原尚彦編訳 論創社 読了。 ホームズ・パスティシュ集である。収録作の大半が十ページ前後の小品で、込み入ったストーリーなど書けるはずもなく。有名な作家の珍品がいろいろ読めるのが嬉しい、という本。だが、いくつか…
●『有栖川有栖の鉄道ミステリー旅』 有栖川有栖 山と渓谷社 読了。 穏健な鉄道エッセイと旅行記。穏健だけれども、昨日も書いたように、旅行に行きたい気持ちをぐいぐい掻き立ててくれる刺激的な本である。また、読んでいるうちに私自身の旅行の記憶を呼び覚…
●読みかけのホームズパスティシュ集にどうも気分が乗らないので、中断する。代わって鉄道系ノンフィクションを手に取った。 ●久しぶりに読む”鉄”本のおかげで、どこかに行きたい気分がむくむくと湧いてくる。三月に予定していた京都旅行は、諸事情によって四…
●午前中は野暮用。そしてその流れで、来週末も野暮用ができてしまった。やれやれ。 ●午後は昼寝してから論創海外を少し読む。平穏無事な休日である。 ●晩は豚と玉葱とキャベツの生姜焼き。大蒜を利かせたえげつない濃い味付けに合うのは甲類焼中である。ワン…
●『死神の矢』 横溝正史 角川文庫 読了。 面白い。ただし独立した一編のミステリとしての面白さは保留。(伏字)の本来の計画がどんなものだったかまるで窺えないし、そもそもちゃんと計画を立ててすらいないように見えるのが少々不満である。この人、何をし…
●昨日の飲み会でつい調子が出てしまい、今朝は二日酔い。人数が多いと楽しいが、その楽しさが無闇な勢いにつながりがちで危険である。 ●お願いしていた本が届いた。『霧中殺人事件』 M・G・エバアハート 湘南探偵倶楽部日本公論社から出た本の復刻である。…
●『失楽園殺人事件』 小栗虫太郎 扶桑社文庫 読了 しばらく中断していたのを、ようやく読んだ。ところで、本には読むのにふさわしいタイミングがある。この本は刊行当時の十四年前にさっさと読んでおくべきであった。そうしていたら、もう少し楽しめたであろ…
●『被告の女性に関しては』 F・アイルズ 晶文社 読了。 主人公のずるむけになった自意識の固まりが痛々しい。そして自分自身の幼い頃を思い出して身悶えする。巻末解説で、この作品を喜劇として読む視点が提示されているが、エピローグの内容は(伏字)てい…
●フィルムセンターで『蜘蛛の巣屋敷』を観てきた。役者の顔も演技も、いろいろ濃い。そしてこの映画、歌舞伎の素養がある人ならもっと楽しめるのだろう、と想像する。観客の年齢層はかなり高め。おそらく私は最年少グループに属する。昔の映画ファンと歌舞伎…
●明日日曜日、東京国立近代美術館フィルムセンターで、横溝正史原作の『お役者文七捕物暦 蜘蛛の巣屋敷』が上映されるという。この作品は衛星放送で何度か流れたらしいが、そっち方面の環境が整っていないので観たことがない。いい機会だから、観に行こうと…
●『怪奇と幻想 第二巻』 矢野浩三郎編 角川文庫 読了。「超自然と怪物」という副題が付いている。既読作品がいくつか含まれているが、秀作は再読してもまた面白いのだ。ジョン・マーティン・リーイ「アムンゼンの天幕」とカール・ジャコビ「水槽」とは、モン…
●『オップンハイム集』 博文館 読了。 昭和四年に刊行された、世界探偵小説全集第十六巻である。収録作「日東のプリンス」は、こんな話。大西洋を航海中、船室に閉じこもって人交わりをしなかった謎の紳士。上陸したリヴァプールで特別列車を仕立てて一人き…
●夕方から、とある打ち合わせを兼ねたミニオフ会。総勢四人という構成で濃密な話をする。ただこの件では、私はほぼ口を出すだけ。そして別件でちょっとした作業を承る。その他、次のオフ会の話や神保町シアターでの映画の話なんぞをだらだらやる。
●hontoに注文していた本が届いた。『七人目の陪審員』 F・ディドロ 論創社『紺碧海岸のメグレ』 G・シムノン 論創社
●『幻を追う男』 J・D・カー 論創社 読了。 シナリオ・コレクションの第二弾である。面白い。私はもう、カーである、というだけで満足できるので評価は大分甘いと思うが、それにしたって面白い。「だれがマシュー・コービンを殺したか?」のあまりに意外な…
●『退職刑事3』 都筑道夫 徳間文庫 読了。 雨がふっていたらなあ、という台詞から真相を導く「乾いた死体」は、ハリイ・ケメルマンを思い出してにやりとする。ダイイングメッセージを題材に(伏字)を結末にした「料金不足の死体」も面白かった。 でも、全…
●書店に寄って本を買う。『千葉淳平探偵小説選』 論創社『グレイストーンズ屋敷殺人事件』 G・ヘイヤー 論創社論創海外の残り二冊も近いうちに買う。 ●晩の肴は、厚揚げ焼きと酢牡蠣。それだけでは少々寂しいので浅蜊の佃煮と、蒲鉾をちょいと切る。熱燗を…
●『失われた時間』 C・ブッシュ 論創社 読了。 黄金時代の作品とは思えないほどダークな素材を扱った、直球ど真ん中のミステリである。だがそればかりではない。この作品は人間の救済と再生の物語であり、信念と行動の物語であり、決意と誇りの物語なのだ。…
●どうもなんだかがっくりきて、しっかり本を読む気にならない。だがせっかくの日曜日、何もしないのはもったいないので、短編小説を一つだけでも読むことにした。朝顔金太捕物帳の第二話「相撲の仇討」である。 比較対象は出版芸術社の『江戸名所図絵』に収…