2015-06-01から1ヶ月間の記事一覧
●今月の総括。買った本:七冊読んだ本:十冊買う量がセーブできて目出度いことである。出費の方は、藍峯舎の大物のために大分かさんだけれども。 ●先週末から昨日までで、『鏡花随筆集』を百ページ読めた。もうあと二日もあれば読了できるだろう。でもここで…
●「横溝正史の『朝顔金太捕物帳』をちゃんと読む」プロジェクト。今回は第八話「からくり駕籠」を読む。駕籠に乗り込んだ侍がいつの間にか十四五の小娘に変わって逃げ去ったという発端。戸締りをした家から般若の面が消え失せ、家の周囲の泥濘には誰の足跡も…
●東京都文京区にある印刷博物館に、『ヴァチカン教皇庁図書館展II』と題する展示を観に行ってきた。ルネサンス期の書物を、ヴァチカン教皇図書館の蔵書を中心に紹介するもの。天草や長崎で印刷された「キリシタン版」と称する本が面白かった。日本でキリス…
●来月後半から、JRの「18きっぷ」の夏シーズンが始まる。すでにプランを検討中で、第一回目の旅行については計画の詳細を固め、ホテルも予約済みである。二回目以降の旅行もぼんやりとした腹案があって、いずれ具体化させる。 ……と思っていたら、ここで…
●『灰色の女』 A・M・ウィリアムスン 論創社 読了。 しんどかった。何しろ十九世紀の小説だから、せりふまわしがとにかく大仰でまどろっこしい。身振り沢山に大上段に振りかぶって会話しているような場面が長々と続くと、すぐに集中力が途切れてしまう。論…
●『マッドマックス 怒りのデス・ロード』を観てきた。面白かった。アクションが一瞬で、何をやっているのかよく分からないシーンがちょいちょいあったので、DVDが出たら観直そうと思う。 ●書店に寄って、ラズウェル細木の『酒のほそ道』三十七巻を買う。
●『少年少女王冠』に連載された、横溝正史の「深夜の魔術師」を読む。戦後版である。連載が三回しか続いておらず、柚木邸の舞踏会で三人の金蝙蝠が現れたところまでで物語が途絶えている。 まず探偵役は由利先生と三津木俊助のコンビ。古館少年が登場する予…
●『死者の輪舞』 泡坂妻夫 出版芸術社 読了。二日かけるつもりが、面白くて一気に読んでしまった。こんなことは珍しい。事件が連鎖してゆく状況が変化に富んでおり、先の展開を知りたくて止まらなくなる。あんな突拍子もない偶然がぬけぬけと書かれてあるの…
●ちょっとばかし迷ったけれど、藍峯舎さんの横溝正史『鬼火 オリジナル完全版』の予約をした。大概いい歳こいたおっさんなので、このくらいの金額なら何とかひねり出せないこともないのである。苦しいけど。予約の決め手は、生原稿と照合して初刊以来の誤記…
●『真珠塔・獣人魔島』 横溝正史 角川文庫 読了。 以前読んだはずだが、読んだという事実すら全く記憶にない。「真珠塔」は、由緒正しきジュブナイル探偵小説の王道である。怪人の跳梁、隠された財宝、仮装舞踏会、時計塔、地下道での水責め、隅田川での追跡…
●先日のルブランの読み疲れが予想以上に長引き、フィクションを読む気がしない。昨日から読み始めた横溝正史のジュブナイルも、気分が乗らず半分読んで中断した。替わりに江戸ものノンフィクションを読む。●『大江戸ものしり図鑑』 花咲一男監修 主婦と生活…
●お願いしていた本が届いた。『印度の奇術師』 甲賀三郎 盛林堂ミステリアス文庫戦前に刊行された本の復刻版である。
●『続813』 M・ルブラン 新潮文庫 読了。 ルパンが何度も敵にしてやられるアップダウンの激しい展開で、面白い。メインのネタは幸運にも今までネタバレをくらってなかったので、とても楽しく読めた。このネタはなんとなく乱歩っぽいと一瞬思ったが、もち…
●昨日の反動だか何だか知らんが、今日はどうも気持ちががっくりして何もできず。『続813』の読了は先送り。 ●お願いしていた刑事コロンボの同人誌『COLUMBO!COLUMBO! Vol.6』が届いた。一応の「最終号」だという。
●午前中は野暮用。 ●午後は横溝オフ。 だがその前に、集合時刻よりも早めに街に出て、本を買う。『藤雪夫探偵小説選II』 論創社 さて昼過ぎに集まった総勢七人で、街を歩き古本屋を覗いて回る。夕方にはちょいと本格的なハンバーガーショップに落ち着いて…
●書店に寄って本を買う。『風花島殺人事件』 下村明 戎光祥出版この本は、月報の山前譲「お詫び、あるいは言い訳」がひとつの読みどころ。 ●もう一冊、実用書なので購入数には計上しないが、『のりもの勝席ガイド』 イカロス出版 の今年度版も買った。鉄道、…
●『813』 M・ルブラン 新潮文庫 読了。 ルパンシリーズはほとんど読んだことがないのだが、なるほどこんなに面白かったのか。長く読み継がれているだけのことはある。冷酷な殺人事件と謎の大計画。ルパンと警察と殺人鬼との三つ巴の闘争。面白くなる要素…
●ふと思い立って、毎日の体重と体脂肪率とをエクセルで記録して、グラフにすることにした。そもそも、ジム通いを始めたのが八年前。同時に体重・体脂肪率の記録も始めた。今振り返ってみると、それからの八年間の内、四割くらいの日々はサボっていた気がする…
●ジムで一カ月ぶりの身体測定。体重が増え、体脂肪が増え、筋肉量が減った。なんたることか。食事に油断したことにも、とかくサボリがちなことにも、自らを省みて歯がゆい思いがする。こんな数値は測定誤差にすぎないと思いたくなるが、自分をごまかしてはい…
●いつものように朝五時に起きて、大浴場で体を目覚めさせる。旅先で起き抜けに、広々とした風呂に浸かるってえのは実に嬉しい。ホテルの朝食をたっぷり喰ってチェックアウト。JR桜井線で畝傍に移動し、そこから徒歩数分で近鉄八木駅に到着する。さてここか…
●今日は行動開始が早いので、朝は四時半に起きる。シャワーを浴びて身支度をしてホテルをチェックアウト。新宮駅を六時過ぎに出る特急で帰路に就く。駅に売店がないし特急にも車内販売がないので、昨日のうちにコンビニで買っておいた菓子パンとカロリーメイ…
●今日から二泊三日で、奈良・和歌山に旅行に行く。朝の新幹線を京都で降り、在来線に乗り換えて奈良に着いたらもう昼である。JR東海の安売り企画「ぷらっとこだま」を利用したので、交通費は安くあがるが時間がかかる。 ●駅からバスで東大寺に向かう。修学…
●『男性週期律』 山田風太郎 光文社文庫 読了。 山田風太郎ミステリー傑作選第七巻である。収録作は総じて、綺譚、という他はない。「色魔」は破天荒ではあるもののミステリの構造を備えていて、一番素直に楽しめた。収録作中そのナンセンスが最も際立ってい…
●『ノヴェンバー・ジョーの事件簿』 H・プリチャード 論創社 読了。 森の探偵というキャラクターは極めてユニークだが、その設定は足枷にもなっている。作品の主要な舞台がどれも森林ばかりになってしまう。「フレッチャー・バックマンの謎」の前半では走る…
●書店に寄って本を買う。『真紅の輪』 E・ウォーレス 論創社『ワシントン・スクエアの謎』 H・S・キーラー 論創社『「青春18きっぷ」ポスター紀行』 込山富秀 講談社三冊目は、JRの企画切符「青春18きっぷ」のポスターを二十五年分まとめたもの。収…
●『靴に棲む老婆』 E・クイーン 創元推理文庫 読了。 久しぶりにクイーンの長編をしっかり読んで満足。狂的な一族の屋敷で起こるマザーグースがらみの事件は、装飾たっぷりで面白い。ピストルを撃った人間は分かっているが犯人は分からないだとか、狂気の雰…