累風庵閑日録

本と日常の徒然

2016-05-01から1ヶ月間の記事一覧

しんどいので中断

●途中まで読んだちくま文庫の小栗虫太郎を中断。こんな濃いもの、一気に通読なんて到底できるものではない。 ●今月の総括。買った本:九冊読んだ本:十冊

挿絵叢書

●書店に寄って本を買う。『ルーフォック・オルメスの冒険』 カミ 創元推理文庫『挿絵叢書 竹中英太郎(一) 怪奇』 末永昭二編 皓星社 ●もう一冊、これは実用書だから購入数には含めないけれど、イカロス出版の『のりもの勝席ガイド 2016-2017』を…

山梨旅行

●土曜日曜で、一泊の山梨旅行に行ってきた。横溝ファンのグループ総勢十五人で行く、読書会と温泉と映画のロケ地巡りという、盛り沢山の旅である。詳細は省略して、一言コメントだけ書いておく。 ◆山梨市のフルーツ公園にある横溝正史館で、『悪魔の手毬唄』…

『悪魔の手毬唄』 横溝正史 角川文庫

●『悪魔の手毬唄』 横溝正史 角川文庫 読了。 すっかり映画の印象が支配的になってしまっていたので、久しぶりに原作を読むと、いろいろ違って面白い。嘉平どんが、度量があって貫禄があって冗談も言える、天晴な大旦那として描かれているのが意外であった。…

通院

●朝から病院。三カ月に一度の定期通院である。待ち時間で『悪魔の手毬唄』を読み進める。進捗具合からして、明日には読了できる目処が付いた。

課題図書

●今度の読書会の課題図書、角川文庫の『悪魔の手毬唄』を読み始めた。メモを書いたり付箋を挟んだりのゆっくりとした読み方だが、会の前日までにはなんとか読了できると思う。

出世競べ三人旅

●「横溝正史の『鷺十郎捕物帳』をちゃんと読む」プロジェクト。今回は最終回第五話の「出世競べ三人旅」である。一度死んで生まれ変わることで厄を落とす儀式として、生きたまま葬儀を行う生葬礼が催された。主催者である木場の大尽が、死ぬ真似をして仮に葬…

『ロッポンギで殺されて』 E・ノーマン 論創社

●午前中は野暮用。 ●『ロッポンギで殺されて』 E・ノーマン 論創社 読了。 エロと暴力と、ついでに駄洒落の、通俗ハードボイルド。基本的にはさっと読んでさっと忘れればいい小説だからさしたるコメントもないけれど、スピーディーな展開にはそれなりの面白…

餓狼伝

●ふと書店を覗いて、こんなのが出ていたのか、と衝動買い。ちっとも知らなかった。『新・餓狼伝 巻ノ三』 夢枕獏 双葉社このシリーズもずいぶん久しぶりだけれど、たぶん完結しないのだろうな。久しぶり過ぎて以前の内容をすっかり忘れているから、この第三…

『カインの娘たち』 C・デクスター ハヤカワ文庫

●『カインの娘たち』 C・デクスター ハヤカワ文庫 読了。 状況がじわじわと明らかになってゆく過程はまさしくミステリの面白さだし、すっきりとしていながらどこか焦点がずれた気分になる真相も奇妙な面白さがある。だがどうやらこの作品は、犯人は誰かとい…

電話ミステリー倶楽部

●書店に寄って本を買う。『電話ミステリー倶楽部』 ミステリー文学資料館編 光文社文庫このシリーズもずいぶん溜まってきた。 ●近いうちに、横溝関連でちょっとしたグループ旅行に出かける。それとは別に、全く個人的な旅行を計画している。すでに具体的なプ…

買い替え構想

●今のパソコンを買ったのは五年前である。そろそろ買い替えようと思って、まずはなんとなく情報収集のため、家電量販店を覗いてみた。売り場をぶらぶらして、手頃な品の価格相場をチェックし、パンフレットを貰ってきた。店に行くまではただちょっと見るだけ…

『八点鐘』 M・ルブラン 新潮文庫

●『八点鐘』 M・ルブラン 新潮文庫 読了。 ルパンシリーズにはあまり馴染みがなく、この連作短編も初読である。使われているネタがどれもこれも、当然ながら実にクラシカルで、味わいは長閑で、なかなか楽しい。主人公レニーヌ公爵は、直感とハッタリとで事…

シナリオ「刺青殺人事件」

●出光美術館に「水墨の壮美」と題する展示を観に行ってきた。目玉は国宝伴大納言絵巻の中巻で、子供の喧嘩に親が出て、それをきっかけに放火の真相が暴露される部分である。前回観た上巻と同様ひび割れが目立つが、それでも描かれている人々の仕種や表情が活…

『刺青殺人事件』 高木彬光 光文社文庫

●『刺青殺人事件』 高木彬光 光文社文庫 読了。 この本を買った目的は、収録されている未発表作品「闇に開く窓」にある。いかにも探偵小説らしい趣向が微笑ましく楽しいし、そもそも読めるということ自体がありがたい。皮肉の利いた結末も悪くない。 表題作…

納税

●自動車税と実家の固定資産税とを納付。あっという間に六桁の金が飛んでゆく。いたたたた。 ●暑くなったから、水出し麦茶を仕込んだ。もうそういう季節なのである。

『ヨットクラブ』 D・イーリイ 晶文社

●『ヨットクラブ』 D・イーリイ 晶文社 読了。 傑作短編集。大変に面白い。不気味な「面接」と「夜の客」、おぞましい「理想の学校」と「隣人たち」、奇妙な「G.O’D.の栄光」と「タイムアウト」、予想外の展開を見せる「日曜の礼拝がすんでから」。粒…

『狂った殺人』 P・マクドナルド 論創社

●『狂った殺人』 P・マクドナルド 論創社 読了。 無差別連続殺人鬼が跳梁するスリラー。次から次へと殺人が起きる派手な展開だが、ハイひとり死んだ、ホレもうひとり死んだ、といった感じでひとつひとつの事件があまりに軽い。おかげでサスペンスに乏しく、…

『終わりのない事件』 L・A・G・ストロング 論創社

●早朝の電車で出かける。渋谷から東急に乗り、二子玉川へ。五島美術館で、「春の優品展」と題する展示会を観るのだ。目玉は国宝の源氏物語絵巻である。 で、実際に観た感想は、ふうん…… 絵具の剥落があって全体的に色がくすみ、正直なところあまり有難味が感…

『怪談部屋』 山田風太郎 光文社文庫

●『怪談部屋』 山田風太郎 光文社文庫 読了。 山田風太郎ミステリー傑作選第八巻である。怪奇篇というくくりで、ホラー・SF色の強い作品を収めたそうな。テーマ別短編集の宿命だが、似たような発想の作品が続くと、また(伏字)ネタかよ、と思ってしまう。…

耐荷重

●直近のとある展示会を観るのに、早めに会場に行って並ぼうと思う。立って並ぶのはしんどいから、ホームセンターで鉄パイプ製の床几を買ってきた。うっかり安さだけで選んで、後で気づいたら耐荷重六十キロでやんの。こんなんでは私の体重を支えきれないでは…

『コーディネーター』 A・ヨーク 論創社

●『コーディネーター』 A・ヨーク 論創社 読了。 英国政府お抱えの暗殺者が主人公のスパイ・アクション。静から動への急激な変化がお見事。それまで穏当に進んでいた物語がある瞬間、いきなりアクセルをベタ踏みしてフルスピードで突っ走り始める。途中のツ…

ダークライト

●文学フリマに行く。あらかじめ目当てにしていた本を買って、神保町横溝倶楽部にご挨拶して、さっさと会場を離れる。どうも、会場をうろうろして物色する気分ではなかった。 ●書店に寄り道して本を買う。『ダークライト』 B・スパイサー 論創社『厚かましい…