累風庵閑日録

本と日常の徒然

2017-09-01から1ヶ月間の記事一覧

総括

●今月の総括。買った本:十一冊読んだ本:十冊今月は買いすぎ。読む方は黒岩涙香にてこずって、十一冊目に手が出せなかった。●今日は飲み会なので、午後からでかける。おとなしく飲みたいものである。

雪と毒杯

●書店に寄って本を買う。『雪と毒杯』 E・ピーターズ 創元推理文庫●ちょっと気になるコンビニコミックがある。買おうと思って何件かのコンビニを巡ってみるが、どこにもない。セブンイレブン、ローソン、ファミリーマート、ミニストップ、ことごとく外れで…

『黒岩涙香集』 伊藤秀雄編 ちくま文庫

●『黒岩涙香集』 伊藤秀雄編 ちくま文庫 読了。 明治探偵冒険小説集の第一巻である。「幽霊塔」は三十年以上昔、旺文社文庫で読んだ。その時のことはほとんど覚えておらず、ただぼんやりとしんどかった印象が残っているのみである。今回さぞかし読み辛いこと…

殺す風

●書店に寄って、創元推理文庫の復刊フェアから二冊購入。『殺す風』 M・ミラー 創元推理文庫『黒いカーテン』 W・アイリッシュ 創元推理文庫今月はちと買い過ぎである。

怪人ジキル

●注文していた本が届いた。『怪人ジキル』 波野次郎 盛林堂ミステリアス文庫●本はちくま文庫の黒岩涙香を読んでいる。なかなかてこずっており、読了までにはもう二、三日かかりそう。

大密室

●書店に寄って本を買う。『日本社会再考』 網野善彦 ちくま学芸文庫●先日読んだピエール・ボアローの既訳本をチェックしてみると、面白そうだが持っていない本がある。ネット古書店を確認するとたまたま在庫があったので、この際買っておくことにした。『大…

『南無三甚内』 横溝正史 文松堂

●『南無三甚内』 横溝正史 文松堂 読了。 不知火甚内が主人公の捕物シリーズ四編と、非シリーズもの四編とを収録した時代小説集。具体的な収録作は、「南無三甚内」「比丘尼御前」「二人星之助」「幽霊人形」以上が不知火甚内シリーズ。甚内は、実質的には不…

『死が最後にやってくる』 A・クリスティー クリスティー文庫

●『死が最後にやってくる』 A・クリスティー クリスティー文庫 読了。 いやはや、こいつは面白い。 登場人物が類型的、と言うと悪口になってしまうがそうではない。久しぶりに読んだクリスティーは、その分かりやすさに驚く。よくある強権的な家長と、どこ…

『震える石』 P・ボアロー 論創社

●『震える石』 P・ボアロー 論創社 読了。 怪人物が屋敷の住人に対して襲撃を繰り返す、サスペンス色の強い作品。スピーディーな展開に、犯人の消失や不可解な移動といった不可能興味が散りばめられており、読んでいる間はなかなか面白い。だが肝心の、事件…

腰元刺青死美人

●横溝関連プロジェクト「人形佐七映画のシナリオを読む」の第二回は、新東宝で昭和三十三年に作られた「腰元刺青死美人」と、原作の「女刺青師」とを読むことにする。●まずは原作を読む。今回手に取ったのは、昭和二十八年に同光社から出た『新作捕物選 人形…

『香山滋集 魔境原人』 ちくま文庫

●『香山滋集 魔境原人』 ちくま文庫 読了。 以前にも書いたが、私にとって香山滋は出会うのが遅すぎた作家である。感受性も想像力も今より柔軟だった昔に読んでいれば、ハマったかもしれない。今となっては、似たようなパターンの繰り返しに思えて、通読する…

『北村薫の本格ミステリ・ライブラリー』 北村薫編 角川文庫

●『北村薫の本格ミステリ・ライブラリー』 北村薫編 角川文庫 読了。 レナード・トンプスンの二作とロバート・アーサー「ガラスの橋」は、それぞれぱっと情景が目に浮かぶシンプルなネタがお見事。深見豪「ケーキ箱」も同様にシンプルでイメージしやすい良ネ…

『「宝石」傑作選』 ミステリー文学資料館編 光文社文庫

●『「宝石」傑作選』 ミステリー文学資料館編 光文社文庫 読了。 川島郁夫「或る自白」は、他人がそう都合よく動くかよ、という点に引っかかるけれども、核となるアイデアはなかなか面白い。宮野叢子「薔薇の処女」は意外性は少ないが、ゆっくりと醸成される…

上映会

●某所で古典落語のDVD上映会。落語を聴くのは久しぶり。●落語に行ったりだらだらしたりで、読書ははかどらない。

鉄路のオベリスト

●書店に寄って本を買う。『鉄路のオベリスト』 C・D・キング 論創社『霧の島のかがり火』 M・スチュアート 論創社『いきどまり鉄道の旅』 北尾トロ 河出文庫三冊目は衝動買い。衝動買いは自分に強く戒めているにもかかわらず、ついやってもた。●河出文庫…

『盗まれた指』 S・A・ステーマン 論創社

●『盗まれた指』 S・A・ステーマン 論創社 読了。 ううむ、これは厳しい。オープニングのゴシック・スリラーめいた雰囲気は悪くないし、奇妙な二重毒殺事件と切られた指という状況は魅力的。真相だってなかなか意欲的なアイデアではある。けれど、そういっ…

『<ネロ・ウルフの事件簿> アーチー・グッドウィン少佐編』 R・スタウト 論創社

●『<ネロ・ウルフの事件簿> アーチー・グッドウィン少佐編』 R・スタウト 論創社 読了。 ミステリの仕掛けという点では、ちと気持ちが醒める部分がないではない。が、そんなことがどうでもよくなるほど、ストーリーも、キャラクターも、彼ら同士の掛け合い…

『緑の髪の娘』 S・ハイランド 論創社

●『緑の髪の娘』 S・ハイランド 論創社 読了。 繊維工場の染料の大釜で何時間も煮込まれた死体、というインパクトが凄まじい。だがその後の展開は、どこかずっこけたような捜査陣が繰り広げるドタバタコメディの様相を呈してくる。捜査の方向性は大きなうね…

松本泰探偵小説選

●書店に寄って本を買う。『松本泰探偵小説選III』 論創社論創海外も楽しみにしているのだが、出るまでにはもう何日かかかるようで。

鐚駕鹿鐚

●お願いしていた『ROM No.s-001』が届いた。再出発第一号である。めでたくもあるし、ありがたくもある。