累風庵閑日録

本と日常の徒然

2018-04-17から1日間の記事一覧

『葬儀屋の次の仕事』 M・アリンガム 論創社

●『葬儀屋の次の仕事』 M・アリンガム 論創社 読了。 登場人物達の奇天烈な造形を楽しむ作品である。事件は茫洋としてつかみ所が無く、アリバイや手掛かりの検討といったアプローチには乏しく、殺人の謎さえほとんど脇に追いやられてしまう。読者は主人公キ…