2018-05-01から1ヶ月間の記事一覧
●秋の旅行の航空券を予約した。ついでにホテルも予約した。旅行実施日に突発的な野暮用がかぶさらないことを願う。●今月の総括。買った本:十二冊読んだ本:十一冊文フリで買った冊子も勘定に入れたら、結構な購入数になってしまった。
●『久山秀子探偵小説選II』 論創社 読了。 語り口が明るく軽快で、一見手軽に読めそうだけれども実際は違う。真相が思いの外複雑で、ぼんやり読んでいると結末で訳が分からなくなる。冒頭の「女優の失踪」を、ちょっと喧しい環境で集中できないままに読ん…
●書店に寄って本を買う。『空蝉処女』 横溝正史 柏書房これで、「横溝正史ミステリ短編コレクション」全六巻が完結した。まったくもって目出度いことである。●注文していた本が届いた。『我もし参謀長なりせば』 善渡爾宗衛編 東都 我刊我書房
●『ムッシュウ・ジョンケルの事件簿』 M・D・ポースト 論創社 読了。 これは良い。切れ味で勝負するタイプの作品ばかりで、私の好み直撃の秀作短編集である。ここで傑作と書かないのは、頻繁に使われる定石が途中で見えてしまって、読み進めるにつれてだん…
●午前中は野暮用。●書店に寄って本を買う。『小説幻冬 6月号』 幻冬舎小松亜由美氏の短編第三作「蓮池浄土」が掲載されているのだ。そしてこの店で、限定復刊の横溝正史『真珠郎』を確認。買わんけど。
●書店に寄って本を買う。『藤原宰太郎探偵小説選』 論創社覗いたのは丸善・ジュンク堂系列の某店なのだが、限定復刊の横溝正史『真珠郎』は見当たらなかった。
●『うっかり鉄道』 能町みね子 幻冬舎文庫 読了。 ちょいとフィクションに食傷気味なので、お手軽に読めそうなノンフィクションを手に取った。読書の気分転換に本を読むのである。 高校生の頃を振り返り、なぜか身内に湧き上がる不思議な情熱について語る「…
●「横溝正史『女シリーズ』の初出を読む」プロジェクト。今回は第十四作「瞳の中の女」を読む。 結論から書くと、初出と角川文庫とで基本的に異動は無し。初出の「インタービュー」が文庫では「インタビュー」になっているから、細かな用字の違いは探せばも…
●『江戸川乱歩と13の宝石 第二集』 ミステリー文学資料館編 光文社文庫 読了。 間に三日間の長崎旅行を挟んで、読了までに五日もかかってしまった。山村正夫「獅子」は、見事な切れ味の結末によって人物造形が際立つ。土英雄「切断」は、短いページなのに…
●この週末に、オフ会を兼ねた長崎旅行に行ってきた。初日は金曜日。飛行機で福岡へ、JRで有田へ、松浦鉄道で伊万里へ。 二日目の土曜日は、伊万里から伊万里湾を眺めつつ北松浦半島をぐるっと回って佐世保へ。そこからJRに乗り継ぎ、大村湾を眺めながら…
●『ロードシップ・レーンの館』 A・E・W・メースン 論創社 読了。 国会議員の自殺事件が発生する。調べてみると殺人の疑いが浮上した。ところが事件は深く追及されることなく、別の話になってしまう。そしてまた別の話に移り…… 殺人の謎が興味の中心では…
●『銀座幽霊』 大阪圭吉 創元推理文庫 読了。 前巻『とむらい機関車』に続き、安心安定の傑作短編集。その「分かってらっしゃる感」は大変なものである。ナイフを振りかざす姿を目撃された犯人の消失、雪野原の真ん中で消え失せたスキーの跡、高い灯台の天辺…
●午前中は少し本を読む。●昼から出かける。浅草の、その筋には人気の某喫茶店でちょっとしたお茶会があるのだ。偶然にも、別のイベントから流れてきた顔見知りのグループと合流し、三人の予定だったのが総勢八人で談論風発。さらにもう一人、顔見知りの方が…
●山梨県山梨市の横溝正史館で、「ミュージックミステリーの集い」と題するフルートの演奏会があったので、参加してきた。●戻る途中で鉄道トラブルに遭遇。どうにか帰宅できたものの気力が尽きたので、今日はこれだけ。
●書店に寄って本を買う。『ロードシップ・レーンの館』 A・E・W・メースン 論創社『ムッシュウ・ジョンケルの事件簿』 M・D・ポースト 論創社『甲賀三郎 大阪圭吉 ミステリー・レガシー』 ミステリー文学資料館編 光文社文庫気になっていた本がもう二冊…
●『人形パズル』 P・クェンティン 創元推理文庫 読了。 前半はとにかく快調で、ぐいぐい読める。謎の殺人者が仕掛けた罠に、主人公ダルース夫妻がずぶずぶとハマっていくサスペンスが強烈。多くの章の終わりに「引き」が用意してあって、おかげでページをめ…
●『骸骨島』 高木彬光 神月堂 読了。 悪の怪人と正義のヒーロー神津恭介との闘争劇である。ジュブナイルではよくある話だが、途中からどうも様子が変わってくる。SF的な特殊機器や秘密兵器が次々と登場して、荒唐無稽な頃の007映画を思わせる派手な展開…
●文学フリマに出かける。目当ての冊子を買い、知人のブースにご挨拶し、毎回のお楽しみになっているカレー弁当をいただくと、それでもう用事が済んだ。昼頃に会場を立ち去る。バークリーやクリスチアナ・ブランドの訳本、あるいは大阪圭吉の捕物短編なんかが…
●東郷青児記念美術館で、ターナーの展示を観る。ターナーについては、イギリスの風景画家というまるでぼんやりした事しか知らない。以前別の美術館で観たターナーがちょっと良かったし、伝手があって入館料が割引になるしで、気まぐれで覗いてみた。一番気に…
●『山本禾太郎探偵小説選I』 論創社 読了。 地道な捜査過程をじっくり描く作風は、嫌いではない。けれど、真相やそこに至る展開にどうも捻りや驚きが乏しく、読後感としてはちと退屈である。 気に入ったのは、他の作品とは味わいの異なる「空想の果て」、珍…
●三井記念美術館で、「大名茶人・松平不昧」と題する没後二百年特別展を観る。松江藩松平家第七代藩主松平治郷の、茶人として、コレクターとして、はたまたプロデューサーとして、それぞれの側面に焦点を当てた品々を展示している。内容に関する詳しいことは…