●せっかくの休日だが、アクティブに活動する気力がない。午前中はだらだらと過ごす。午後はレンタルDVDを観たり、読み残しの本を読んだり。
●『恐怖のハロウィーン』 徳間文庫 読了
題名からして怪奇小説のアンソロジーがと思っていたら、ミステリもちょいちょい含まれている。
秀作はアル・サラントニオ「パンプキン・ヘッド」、リュイス・シャイナー「輪廻」、ロバート・グラント「ハロウィーン・ガール」ってところ。きちんとオチのある短編は読んで嬉しい。一歩抜きんでているのがレイ・ブラッドベリ「十月のゲーム」で、はっきり描かないグロテスクな結末がなかなか。
それはそうと、テーマ別アンソロジーの難しいところは、全部同じテーマなのでだんだん飽きてくるという点だ。この本も読了するころにはちっとばかし飽きてきた。
●前のブログの調子が悪くて、書いた日記が反映されないことがしばしばあった。先日読んだ本の感想が消えてしまったので、ついでにここに書いておく。
●『怪奇と幻想 第一巻』 矢野浩三郎編 角川文庫 二週間もかかって読了。
なかなか粒揃いのアンソロジー。読了にやたらに時間がかかったが、それは私の方の問題で、元気な時ならぐいぐい読み進められたはず。
M・R・ジェイムズ「マグナス伯爵」はやはり名作。読者の想像力を刺激する書きっぷりが素晴らしい。
モーパッサン「オルラ」 乱歩お気に入りの透明怪談。なるほどこういうクラシックな読み味だったか。読めてよかった。
ジョン・コリア「葦毛に乗った女」 中国の志怪小説にあるようなネタ。
R・E・ハワード「妖虫の谷」 うまく膨らませれば膨らませればファンタジー・アクション映画になりそうな密度の濃い作品。読んでいる間、シュワルツェネッガーの「コナン」の映像が浮かんできてしまう。
●晩は空豆を湯掻いて軽くビールを飲んだ後、鯖の干物、冷奴、蛍烏賊で冷や酒。
●さあて、明日からまた仕事だ。ゴールデンウィーク中はカレンダー通りの勤務である。