累風庵閑日録

本と日常の徒然

『フクロウ探偵30番目の事件』 J・マーシャル あかね書房

●午前中は野暮用。

●本を読めなくなった。頭がフィクションを受け付けないのである。今朝から日影丈吉の短編集に手を出したのだが、一編も読めずにギブアップ。といってもさほど深刻な事態ではない。年に何度か陥る状態で、こういうときの対処法も分かっている。半日くらいで読み通せるごく軽い物を読めば、たいがい回復するのだ。

というわけで、今日のリハビリ読書として手に取った『フクロウ探偵30番目の事件』 J・マーシャル あかね書房 をさくっと読了。

「あかね世界の児童文学」の第二十九巻である。ジュブナイルにしてはちょっとした佳品。キャラクターが分かりやすくて読みやすい。リハビリにちょうどいい。モゾモゾ一家というのが、猿蟹合戦に出てくる牛の糞なみに奇天烈。そもそもどんな事件か、というのが一つのネタである。全く期待していなかっただけに、へえ、と思った。

●根津記念館のトークイベントに行きたい気持ちが盛り上がってきた。金銭的にも日程的にも前泊は無理だが、日帰りなら何とかなりそう。前向きに検討する。この件に関連して、「横溝正史の世界」の図録を郵送で購入できるかどうか、直接記念館に電話で訊いてみた。代金と送料とを現金書留で前払いすれば送っていただけるという。イベント参加が難しいようなら、図録だけでも買おうと思う。

●今晩は外に飲みに行く。