●中学高校の頃ファンだったSF作家がいる。もう三十年も昔の話である。十数年前、今は故人となったその作家の拾遺集が刊行された。月曜から読み始めたその本、さすがに昔と同じときめきが味わえるなんて思っちゃいなかったが、それにしてもあまり面白くない。作品の質がどうこうってのはおいといて、こちらの感受性が相当老化しているのだろう。このまま読み続ける気がしなくなり、そっと本を閉じた。残念である。
●明日からは『金田一耕助の帰還』を手に取り、収録されている「~の中の女」シリーズを読み進める。事情があって、改稿版と交互に読み進めるという当初の方針をいったん止めることにする。