累風庵閑日録

本と日常の徒然

地獄の道化師

●午前中はだらだら過ごす。午後はなんとなく、光文社文庫の江戸川乱歩全集第十三巻『地獄の道化師』から表題作を読む。初読である。通俗長編にしてはまとまっているし、いかにもミステリらしい趣向もあって面白い。だがまとまっているからこそ、乱歩ならではの破天荒な魅力に欠けておとなしい仕上がりになっている。

●それにしてもこの文庫全集は持て余す。通勤電車で片手で読むにはちと厚すぎる。明日からの平日に何を読もうかと思案中。

●今度の週末にちょいと計画していることがあるのだが、台風で潰れるかもしれない。今後の天気予報にやきもきさせられる。

●晩は昨日仕込んでおいた烏賊肝の塩漬けを試す。包丁で切って流れ出さない程度に締まったやつを、一切れ口に含んで酒を飲む。む……これは凄まじい。程よい塩気ととんでもなく濃厚な旨味とで、酒が進むこと甚だしい。夕方までの数時間を酒に漬けておいたのがよかったのか、心配していた生臭みもなく、上出来である。が、あまりに濃厚すぎて、烏賊二杯分の肝を全部は喰えなかった。

もう一品の肴は、胡瓜のざく切りを昨日の酢味噌の残りで。ひとしきり冷や酒を飲んだ後は、冷凍餃子を焼いてビール。冷凍餃子なんてたぶん初めて買うが、これはこれで悪くない。

魚介系の肴で日本酒を飲みたいし、餃子でビールもやらかしたい。そんな欲望の赴くままに喰い散らかしているようで恥ずかしい。〆はとろろ飯。煮干しと昆布で濃い目に仕立てた出汁が効いて、旨い旨い。