累風庵閑日録

本と日常の徒然

明日から休暇

●急に休暇を取ることに決まった。仕事の段取りを考えると、今のタイミングが最適解である。カレンダー通りの休日を含め、明日から五連休だ♪

旅行にでも行きたいところだが、あまりに急に決まったため計画を立てる時間がない。それに、世間は三連休だからどこに行っても混雑するだろう。とりあえず「18きっぷ」を購入し、これをどう活用するかは今晩考えることにする。

●乱歩『地獄の道化師』から「暗黒星」を読了。以前創元推理文庫で読んだはずだが、当時の印象が全く残っていない。全体的に薄味で描写がおとなしく、たぶん今回読んだ印象も早いうちに消え去るだろう。探偵が皆を集めてさて、というシーンが型通りで嬉しい。(伏字)を犯人ではないと判断する根拠が、とても牧歌的で窮屈で、いかにも戦前作品らしい観点である。

気になった文章を引用する。
============P175から引用============
それを書いた男は、文学青年なのですからね。文学青年の頭には、現実と空想のけじめがないのです。
============引用ここまで============
いやはや酷い言われようである。

●乱歩の中編というか短めの長編というか、続けざまに三作品読んですっかり満腹してしまった。今度の連休には別の作家の長編を読みたい。