累風庵閑日録

本と日常の徒然

『むかしの汽車旅』 出久根達郎編 河出文庫

●北海道旅行に持って行ったものの半分しか読めなかった『むかしの汽車旅』 出久根達郎編 河出文庫 を読了。

大町桂月「迎妻紀行」は、文章のリズムと題材が面白い。泉鏡花「左の窓」は、時折見せるとぼけた味わいがここでも発揮されていて面白い。石川啄木「雪中行」、伊藤整千歳線風景」、更科源蔵根室本線」は、いずれも北海道が舞台で、つい数日前に通った道筋が思い起こされて面白い。

●晩は鰯の酢〆を作る。二回目のチャレンジである。他に、山芋の梅和え、キャベツと人参の浅漬け、冷奴。冷や酒を飲む。前回飯のおかずにした鰯を、今回山葵醤油で酒の肴にしてみたが、こいつは断然飯よりも酒だ。旨くて酒が進む。〆はとろろ飯。