累風庵閑日録

本と日常の徒然

霧に包まれた骸

●埼玉県は川越市のとある寺で、居合道の奉納演武があるというので観に行ってみた。武道の演武ってえのを初めて観るけど、ううん、どうも鑑賞の仕方がよく分からない。二時間半のプログラムを四十分ほど観て、もういいやという気分になったので立ち去る。

●せっかく川越に来たのだから、江戸時代の御殿建築である本丸御殿を見学する。現存しているのはわずかな遺構だけだが、中に入れるのは嬉しい。未だに城郭建築の面白さはピンとこないが、こういった住居建築は面白いと思う。

●さらについでだから、川越市立博物館と美術館でやっている「柳澤吉保とその時代」と題する展示会を覗く。だがこれは失敗。JR川越駅から先はずっと徒歩での移動だったし、見学中は立ちっぱなしだったので疲れてきた。そのせいで集中力が途切れ、ざっと流す感じで見終えてしまった。もったいなかった。展示内容に関するコメントはなし。

●帰宅途中に書店に寄って本を買う。
『霧に包まれた骸』 M・ケネディ 論創社
『死の翌朝』 N・ブレイク 論創社