累風庵閑日録

本と日常の徒然

リストアップ作業に着手

●今年はちっとばかし積極的に、横溝文献を読んでいきたいと思っている。……その決意を実行に移せるかどうかは未知数だけれども。

まずは準備として、比較的最近単行本化された作品をリストアップしてみることにする。そうすれば、角川文庫「緑三〇四」と春陽文庫とで読めず、他の書籍にも未収録のままになっている作品が見えてくる。この作業を行うことで、手持ちの古本、古雑誌やコピー文献からまず何を優先して読むべきかが明確になるだろう。

そこでひとまず、出版芸術社の「横溝正史探偵小説コレクション」全五巻のうち第五巻『消すな蝋燭』を除く四冊と、「横溝正史時代小説コレクション」の伝奇編と捕物編それぞれ三冊の収録作をエクセルに入力した。

●『消すな蝋燭』は、なんと行方不明になっていることが判明。蔵書をひっくり返して探さなきゃ。

●作業の過程でそれぞれの本の巻末解説を拾い読みすると、これら解説や付随するリストが、重要な情報の宝庫であることにあらためて気付く。そしてルブランの「金三角」や涙香の「死美人」など、読んでおきたい作品がいくつも増えるのであった。