●本を買う。
『ポアロとグリーンショアの阿房宮』 A・クリスティー クリスティー文庫
●今年の横溝プロジェクト「光文社文庫の『金田一耕助の新冒険』を一年かけて読む」をいよいよ発足させる。最初は「悪魔の降誕祭」である。内容はクリスマス時期の話だが今は一月。季が違うが仕方がない(これが言いたかった)
早速光文社文庫版を読んでみたが、……ううむ、これはかなりアレな出来であるな。推測と想像とで事件を解決する金田一耕助の態度が、かなり極端なことになっている。むりやり善意に解釈すれば、極めて鋭敏な洞察力のおかげで、金田一耕助には関係者の様々な想いがすべて見えてしまうということか。
ミステリ的読み所は、(伏字)というネタ。これって昔の探偵小説に元ネタがありそう。非ミステリ的読み所は、降誕祭の夜の金田一耕助の行動。宵から小料理屋で食事をし、バーを二三軒はしごし、おでん屋へ行き、アイスクリームを喰い、ビヤ・ホールでジョッキをやらかす。どんだけ暴飲暴食か。
結論として、改稿版に期待したい。
●前の職場の、会社を辞めるといっている同僚と飲む。退職手続きは所属部署の部長を通過し、会社の人事部にボールが渡っているという。退職日は三月末だが、順調にいけば溜まっている有給休暇を一気に消化して、二月末から出社しなくなるんだと。今後の人生に幸あれ、と思う。