累風庵閑日録

本と日常の徒然

蜘蛛の巣屋敷

●フィルムセンターで『蜘蛛の巣屋敷』を観てきた。役者の顔も演技も、いろいろ濃い。そしてこの映画、歌舞伎の素養がある人ならもっと楽しめるのだろう、と想像する。

観客の年齢層はかなり高め。おそらく私は最年少グループに属する。昔の映画ファンと歌舞伎ファンと横溝方面と、それぞれの割合はどうなっているのか、ちょっと好奇心が湧く。

●この施設に行くのは今日が初めてなので様子が分からない。開場の三十分前に着いたら既に大勢並んでいたし、最終的には定員三百十名のホールがほぼ満員になった。こんなに混雑するものなのかと驚いたが、どうやら普段はそうでもないらしい。誰か他人の会話が漏れ聞こえてきたところによると、今日は「日本映画史横断5東映時代劇の世界」という企画の最終日で、なおかつ日曜だから特別に混んでいるんだそうな。