累風庵閑日録

本と日常の徒然

歴史民俗資料館

●某所の歴史民俗資料館に、仏像の期間限定展示を観に行った。像の前で白髪のおっさん……というと失礼な、学芸員の方が話しかけてきたので、いろいろ伺う。展示品は平安末期の観音立像だが、右腕と頭部は後代の補遺である。両脇侍は鎌倉期の典型的な様式だという。この仏像は本来とある観音堂に安置されているが、その地域では古来からの観音信仰が講という形で現在も残っているそうな。