累風庵閑日録

本と日常の徒然

『壜の中の手記』 G・カーシュ 晶文社

●いくつかの用事をこなしに出かける。NTTに機材を返すために郵便局へ。県議会議員選挙の期日前投票のために市役所へ。晩の食材を買うためにスーパーへ。そして市内某寺へ。

来週、件の某寺で伝統芸能が奉納されるという。今日はとりあえず現場に行って、ちょっとした駐車場があることを確認。よしよし、これで当日は車で行ける。

●新メールアドレスへの変更登録を完了したので、旧アドレス経由で来るメールはスパムのみになったはず。今月いっぱいくらい様子を見て、うっかりしてアドレス変更を忘れたところがないかどうかを確認してから、プロバイダーを解約する。

●近所のジムに電話で問い合わせる。見学は予約なしで随時対応するというので、今度行ってくる。今日行ってもいいのだが、どうも気分が乗らないので先送り。

●『壜の中の手記』 G・カーシュ 晶文社 読了。

中盤になって面白くなってきた。表題作「壜の中の手記」は、(伏字)テーマのアンソロジーが編まれるなら必ず収録すべき名品。ただ、そういうアンソロジーに収録されたというだけで趣向が分かってしまうのが困りもの。「ブライトンの怪物」は、自分の読解力の乏しさが恥ずかしいけれど、語り手が何を恐れているのかピンとこなかった。「刺繍針」は最もミステリ味の濃い作品で、最も好みに合う。「狂える花」は、『鼠』や『霧』を書いたジェームズ・ハーバートなら長編パニック・ホラーに仕立てそうなネタ。「死こそわが同志」は、妙なリアリティがあって、到底笑えないが笑うしかないという悪夢的な話。