累風庵閑日録

本と日常の徒然

一年

●こっちにブログを引っ越してもう一年になる。

お越しの皆様におかれましては、いつもご覧いただいてありがとうございます。今後も日々のどうでもいいことをだらだら書いていきますので、おはようこんにちはの挨拶程度と思召して、ふと気が向いた時にでも覗いてやってくださいませ。

●今まで契約していたプロバイダを解約する。そのためには退会申込書を印刷して署名捺印の上、事務局に郵送しろというので、今朝投函した。こことはADSLが始まる前から契約しているので、思えば長い付き合いであった。

●「光文社文庫『金田一耕助の新冒険』を一年かけて読む」プロジェクト。今回は原型短編「青蜥蜴」と、その改稿版長編「夜の黒豹」を読む。まずは原型短編をさっと読了。真相隠蔽を謀る犯人の行動が面白いけれど、それが判明する解決部分が相変わらずあっけない。この内容を約六十ページに詰め込もうというのは少々無理があるようだ。

次に角川文庫で長編版を読み始める。被害者の生前の足取りが書き加えられるなど、情報量がかなり増えていて好ましい。

ところで、ジャック・ザ・リッパーのことを「斬り裂ジャック」と表現している点に引っかかった。「斬り裂ジャック」ではないのである。これは原型版も改稿版も同様。作品発表当時昭和三十八年の日本では「く」が一般的だったのか、それとも正史独自の表記なのか。