●ジムで一カ月ぶりの身体測定。体重が増え、体脂肪が増え、筋肉量が減った。なんたることか。食事に油断したことにも、とかくサボリがちなことにも、自らを省みて歯がゆい思いがする。こんな数値は測定誤差にすぎないと思いたくなるが、自分をごまかしてはいけない。次の測定は三か月後である。それまで精々頑張ろうと思う。結果の数値はどうあれ、これでモチベーションが上がるならいいことである。
●『ビーコン街の殺人』 R・スカーレット 論創社 読了。
真面目で真摯な習作。「よくがんばりました」のハンコと、赤ペンの花丸を差し上げたくなる。探偵の造形も語り手のワトソンぶりも、さらには事件の真相までもが型通りで、それはそれで嬉しい。ケイン警視の推理の根拠にもなった、肝心の(伏字)場面の描写が舌足らずなのがちと不満だけれど。
以下は作品の質とは全く関係のない話。読んでいる間ずっと、かすかな不快感が付きまとっていた。原因は、組織の一員である警官を天才型名探偵に仕立てたことに因る。話をはぐらかしてまともに答えようとしない警視と、そんな態度に不満を募らせぐずぐず愚痴を垂れる巡査部長という関係は、明確な指示を与えないダメな上司とネガティブで愚痴ばかりのダメな部下との関係を連想する。私はなにも、サラリーマン社会によくあるトホホな構図を思い出したくて、ミステリを読んでいるわけではないのだよ。
ところがここでふと思い出した。デクスターのモース主任警部とルイス部長刑事のコンビがちっとも不快でないのはなぜか。それはたぶん、モースが決定的に奇人として描かれているからではないかと思うのだが。この辺りのネタはもっとよく考えないと、どうも上手く言語化できない。
●今日は飲んでいい日である。晩の肴をなんとしよう。ふと、コンビーフ、というキーワードが頭に浮かんだので買ってきた。正確にはコンビーフではなくて、馬肉を混ぜたニューコンミートだけど。茹でたジャガイモを小さい賽の目に切ってニューコンミートと混ぜ、それだけでは物足りないのでキャベツと一緒に炒めてみた。ケチャップで喰うとジャンクな味わいで、なかなか旨い。こいつと枝豆を茹でたのとで、ビールをぐびぐび飲む。