累風庵閑日録

本と日常の徒然

鬼火

●体重と体脂肪率とをグラフ化し始めてから一ヶ月が経った。その結果一キロ以上減量できていて、今のところは順調に推移している。グラフ化の効果は覿面で、食事の量や内容に自然と気を付けるようになった。一月当たり一キロ減というのはスローペースのようだが、健康を保ちつつ痩せるにはこのくらいでちょうどいいのだ。

●予約していた本が届いた。
『鬼火 オリジナル完全版』 横溝正史 藍峯舎
ネット上の写真で見てもいい感じだったが、実際に現物を目の前にするとその凄味が分かる。装丁の濃赤色の渋味、天金と箔押し題字の華麗さ、原画からおこした竹中英太郎の挿絵の濃艶、旧字旧かなの迫力。私は基本的に「読めれば何でもいい派」なのだが、こいつを手に取ると本そのものの持つ魅力をひしひしと感じる。買ってよかった。

●晩酌の肴として人参を煮付けた。出汁に醤油、味醂、砂糖で味付け。ここまでは今まで通りだったが、今回ふと思いついて、試みに胡麻油をちらりと垂らすと、格段に旨くなった。次回からは煮物に胡麻油は必須である。