●レンタルDVDで、デンゼル・ワシントン主演の映画『イコライザー』を観た。
面白い。特殊な戦闘技能を持つ主人公が、悪を滅ぼす必殺仕掛け人のようなことをやったのがきっかけで、ロシアンマフィアとの全面抗争に発展する。B級アクション映画のように派手な爆発や、大量の弾薬を無闇にばらまく銃撃戦を見せ場にせず、練り込まれた脚本で見せる。主人公の表の顔がホームセンター勤務だというのが、伏線として活きている。敵役をきっちりと、強く悪辣に描くことでサスペンスを高める。そして特筆すべきは、絶妙な省略である。「その場面」を描かず、事後の映像だけで何があったのかを観客に分からせる手法がちょいちょい使われていて、素晴らしい。