●『マリナー氏の冒険譚』 P・G・ウッドハウス 文藝春秋 読了。
どこがどのように可笑しいのかを説明するなんてのは野暮なので、気に入った作品名を挙げるだけにする。
クロスワードパズルのキーワードで会話する「ジョージの真相」、ドラえもんの奇妙な薬が登場する回を連想する「マリナー印バック-U-アッポ」、クワッ!の「アーチボルドと無産階級」、ミステリ小説にハマる人々の「ストリキニーネ・イン・ザ・スープ」辺りがお気に入り。
構成と伏線の妙を楽しむ作品が多く、ミステリとの親和性も高そう。上に挙げた「ストリキニーネ~」は、ミステリの強烈な魅力を誇張して描いており、読んでいて楽しい。