●『ロジャー・シェリンガムとヴェインの謎』 A・バークリー 晶文社 読了。
この結末はぼんやりと想像できたし、私がミステリに期待している方向性とはちと違う。だが、読んでいる間はすこぶる面白かったから、概ね満足。活き活きとした探偵活動や事件に関するディスカッションが楽しい。アントニイのめろめろぶりも微笑ましくて、なんかもう。それに、そもそもこの結末こそがバークリーの書きたかったことなのだろうから、文句を言ってもしょうがない。
●角川文庫の横溝本の棚卸をする。ダブりの中から自分用に状態のいい本、初版、カバーバリエーションを取り除き、残った物から今度の横溝大忘年会での放出本を選ぶ。次に、選んだ本に貼ってあるブックオフの値札シールを剥がす作業をしなければならないのだが、その面倒臭さを思うだけで手が止まった。明日に先送りする。