累風庵閑日録

本と日常の徒然

京都旅行最終日

●京都旅行最終日。ホテルをチェックアウトして、荷物を抱えて二条城まで歩く。開門前の時刻なのに、すでに券売所の前に行列ができているのには驚いた。けれども実際はさほど混雑することもなく、順当に入場。国宝二の丸御殿を拝観し、庭園を散歩する。

 障壁画の多くが複製に置き換えられているのにはちと驚いた。もちろん、極めて高精度の複製で、私の眼で違いが分かるわけもないのだが、観て分からないからこそ、絵そのものではなく真贋の文字だけで気分が変わってしまう。文化財保護のための活動は積極的に推進されるべきであるが、個人的には二条城を訪れるのが遅きに失した感がある。

●まだ時間に余裕があったので、西本願寺へ移動。国宝の御影堂と阿弥陀堂とを拝観する。やはり巨大木造建築は、観ているだけで気分がいい。

●これで今回の観光はお終い。京都駅へ移動して、自分へのおみやげとして鮒寿司、柴漬け、もろこ佃煮を買う。帰宅してからの酒の肴にするのだ。昼頃の新幹線に乗って帰路に就く。三日間に渡って歩き回って、疲れたけれども内容の濃い旅行であった。

●ものすごく大雑把にではあるが、これで京都の東西南北に一応は行ったことになる。まだ行きたい場所はあるけれど、今回で京都旅行は一時休止とする。年間の旅行予算には限りがあるし、他にも行きたい場所は多々あるのでね。

 何年後になるか分からないけれど、いつか行きたい京都の場所として、大原と貴船と、知恩院とを宿題にしておく。