累風庵閑日録

本と日常の徒然

『被告人、ウィザーズ&マローン』 S・パーマー&C・ライス 論創社

●『被告人、ウィザーズ&マローン』 S・パーマー&C・ライス 論創社 読了。

 面白い。何も引っかかるものがなく、面白い面白いとすいすいページをめくって読み終えて、あとに残るのは満足感だけ。キャラクターの魅力とストーリー展開とで読ませるタイプの作品集で、主人公の二人が毎回降りかかったピンチをどうやって切る抜けるのかが読みどころ。ただ面白いだけではなく、伏線と推理もきっちり描かれているのが好ましい。そこにさらに終盤の切れ味までも加わった「ウィザーズとマローン、知恵を絞る」が、一番の秀逸作であった。こういうのを読むと、ライスの長編を読みたくなる。パーマーの長編も、翻訳本さえ出ていれば読みたいところだが。

●書店に寄って本を買う。
『怪盗ニック全仕事3』 E・D・ホック 創元推理文庫

●旧PCのリサイクル用伝票が届いた。早速梱包して、週末に郵便局に持っていく。

●昨日書いた論創社の横溝本の続報。収録作が明らかになった。今後しばらくの間、この件はページの頭に表示するようにしておく。