累風庵閑日録

本と日常の徒然

1000人の金田一耕助

●土曜から今日までで、岡山県に行ってきた。倉敷市で開催されるイベント「1000人の金田一耕助」に参加したのである。

●詳細はばっさり省略。実際に参加した者だけが経験できる面白さがある。

●イベント後に「意見交換会」という名の懇親会に参加。そこからいったん倉敷のホテルに戻ってチェックインし、その後有志を募っての三次会にも参加。終わったのは十一時過ぎである。

 その位でお開きにして寝りゃあいいものを、旅行とイベントとアルコールという三位一体の興奮のせいか、さらに四次会に突入する。この時点で残留者は十一人。もともと午前二時まで飲む予定だったのを、一時で切り上げたのはぎりぎりの分別か。四人ほどさらに居酒屋に残って、あとで聞いたら三時まで飲んでいたというのは、さすがというかなんというか。

●日曜は「巡・金田一耕助の小径」学会である。これも内容は省略。新しい視点が盛り沢山で、大変に面白い。配られた貴重な資料が素晴らしい。主催者殿に許可を得て、発表の模様はICレコーダーに録音した。個人で楽しむためのものなので非公開だけれども。

●かくして、二日間に渡る濃密なイベントが全て終了。

岡山駅に移動したのが五時前。帰りは寝台特急サンライズ」の個室を予約してある。岡山を出る十時半まで、なんとかして時間を潰さないといけない。

 某氏Aにおつき合いいただいて、岡山駅ビル内の立ち飲み屋でちょいと一杯。新幹線で帰るAさんと別れた頃、上手い具合に某氏Bが岡山駅に向かっているというので、連絡を取って一緒に飯を喰うことにする。駅からほど近い居酒屋で、イベントの余韻を楽しみながら飲んでいると、某氏Cから連絡をいただく。駅の反対側の銭湯で飲んでいるという。Bさんと連れだってそちらに向かうことにする。

●状況がいまひとつ飲み込めないまま教えられた場所に行くと、木造の銭湯が見えてきた。建物の一角に引っ込んだ部分があって、そこから煙が立ち上っていい匂いをさせている。炭火で焼き鳥を焼いており、テーブルと椅子とが半ば路上にはみ出すように置いてある。酒が欲しかったら番台で缶ビールを買え、というシステムだそうな。銭湯だから当然、風呂に入ることもできる。今は酔っているから駄目だけど、まずひとっ風呂浴びてからのビールってのは、きっといい気分だろう。なかなか魅力的な場所である。

 場所を教えていただいたCさんは夜行バスで帰るというので、一足お先にお別れ。私と、同じくサンライズに乗るBさんとはまだまだ時間があるので、もう少し居座る。

●やがて手頃な時刻になったので、駅に戻ってサンライズに乗り込む。毎年イベント終了後の時間を持て余していたのだが、今回はお三人さんにおつき合いいただけて、楽しく時間が経ってしまった。ありがたいことである。

●列車は定刻通り東京駅に到着。朝のラッシュを避けるために、朝飯がてら喫茶店に腰を据え、しばらくポメラで土日の日記を整理する。いい加減なところで帰宅。さすがに疲れたけれども、大変充実した二日間であった。

●今日は半日骨休め。