累風庵閑日録

本と日常の徒然

『ホラー小説大全 ドラキュラからキングまで』 風間賢二 角川選書

●『ホラー小説大全 ドラキュラからキングまで』 風間賢二 角川選書 読了。

 内容は三部構成で、ホラー小説小史、三大モンスターとして吸血鬼、フランケンシュタインの怪物、狼男を採り上げての考察、そして名作リストとなっている。刊行は約二十年前。当時の「今」の動向として、九十年代に翻訳されたホラー小説作家の名前がずらずらと登場する。クライヴ・バーカーだのジョン・ソールだの、私自身好きでちょいちょい読んでいたそんな作家の名前を久しぶりに目にすると、当時読んだ本のあれこれどころか、仕事やプライベートのなんじゃかんじゃまでもどわあああっと思い出してしまった。この本は私にとって、過去のあれこれを思い出させる触媒としての役割を果たしたのであった。