累風庵閑日録

本と日常の徒然

『素晴らしき犯罪』 C・ライス ハヤカワ文庫

●朝から病院。三ヶ月に一度、お医者殿に薬を処方してもらうための定期受診である。

●北海道立図書館から、複写代金の請求書が届いた。実際に複写物を手にできるのは月末になりそうだ。

●『素晴らしき犯罪』 C・ライス ハヤカワ文庫 読了。

 犯人のある工作があまり出来が良くないことと、真相の(伏字)することの二点が、ちと残念。けれど、かなり早い段階で張ってある伏線は面白い。もっとも、私はその伏線に関する知識がなかったので、たとえその描写に気付いたとしてもその意味には気付けなかったはずだけど。

 とまあ、ミステリとしてはこんなもんだろうと思う。それはそうと、こんなもんだろうがどんなもんだろうが、読んでいて抜群に面白いのが素晴らしい。ひたすら物語が転がっていくスピード感は、尋常ではない。