累風庵閑日録

本と日常の徒然

『ちょっとそこまで ひとり旅 だれかと旅』 益田ミリ 幻冬舎

ニコラス・ブレイクがしんどくて、ちょっとばかりフィクションに食傷してしまった。そこで気分を変えるために、図書館から手軽に読めるノンフィクションを借りてきた。というわけで、『ちょっとそこまで ひとり旅 だれかと旅』 益田ミリ 幻冬舎 を読了。

 著者は旅先で、実に様々な事をぐるぐると考える。その考える様子と内容とが面白い。共感できる点もあるし、共感できなくても、ほほう、そんな考え方をするのか、と興味深い。そしてもちろん、観光施設を巡り旨い物を楽しむ旅行記としてもきちんと書かれている。

 読んでいると触発されて、いろいろ旅のプランが浮かんでくる。調布飛行場から飛んでいる小さな飛行機に乗ってみたい。永平寺の拝観に行きたい。旅行とも言えないようなちょっとしたお出かけなら、深大寺に行って蕎麦を喰いたい。