●『友よ、戦いの果てに』 J・クラムリー ハヤカワ文庫 読了。
銃とドラッグとアルコールと、失踪人探しと殺し合いと。たまにはこういうハードなアクション小説も、口が変わって新鮮である。
で、読んでる間新鮮なのはいいけれども、事件のそこここに曖昧でよく理解できない部分が残ったまま、話が終わってしまった。三日もかけて読んでこれかよ、と思う。自身の読解力が乏しくてちと悔しいってのはひとまず脇に置いて、このもやもやとした読後感はあまり満足のいくものではない。結局私は、全てのピースがきっちりと、納まるべきところに納まる謎解きミステリが好みに合っているということである。
クラムリーの著作はまだあと三冊が積ん読になっているのだが、ううむ、どうしたもんか。