累風庵閑日録

本と日常の徒然

複写謝絶

●一週間ほど前、国会図書館に三点の文献複写を依頼した。そのうち二点については何の問題もなく処理されて、本日無事入手できた。だが残りの一点は、なんと複写謝絶の回答が。理由は、複写すべきデジタルデータが存在しないから。対象である雑誌の該当号は刊行後日が浅く、まだデータ化されていないんだと。複写が欲しければ、あらためて原本を指定して依頼をやり直せとおっしゃる。

 あれっと思って国会図書館デジタルコレクションのページで確認すると、なるほど確かに、対象号はリストに含まれていない。だが、NDL-OPACの検索結果からデジタルデータを選ぶと、そういう情報が分からないのである。だからうっかり、存在しないデータの複写を依頼するような羽目になってしまった。一度原本の方のリストを覗くか、デジタルコレクションのページをきちんとチェックすべきだったのだ。要するに、不注意による私の判断ミスである。なんたることか。

 というわけで、ただちに複写依頼をやり直した。入手までもう一週間待たなければならない。生来せっかちな性質なので、こういう予期せぬ「待ち」が発生すると、 ほ ん と う に もどかしい。しかもその原因が全面的に己の迂闊さにあるので、がっくりくる。何を複写したのかは、三点揃ってから書く。