累風庵閑日録

本と日常の徒然

寺と博物館

●上野の国立博物館に、「博物館に初もうで」という企画を観に行く。「鳥獣戯画断簡」が主な目的。文字通り断簡で、掛軸一幅だけであった。ついでに、このタイミングで年間パスポートを買っておく。

●博物館との連携企画として、寛永寺の根本中堂が一般公開されているので、そっちも拝観してきた。特に響くものはなく、一度行けばもういい。歴代徳川将軍の肖像画がずらりと並べられていたのだが、それがどうにもこうにも、曰く言い難い味のある作風で。これが昔の絵ならば「古拙」とでも評せるだろうが、どうやらやけに新しい様子。絵師の名前も制作年代も、何も情報がない。グッズ販売をしていた若い坊さんに訊ねると、絵のことはよく分からないとおっしゃる。ううむ……