累風庵閑日録

本と日常の徒然

国会図書館

●文献系横溝マニアさんと連れ立って、総勢三人で国会図書館に行ってきた。主な目的は、近々刊行される横溝正史の小説「雪割草」を、一足お先に掲載誌で閲覧しようというものである。その他、参加者それぞれがそれぞれの課題でもって横溝関連の資料調査に臨む。

 私の収穫は「蔵の中」の初出テキストと、正史が手掛けた翻訳ミステリ「二輪馬車の秘密」の雑誌掲載バージョンである。どちらも、単行本収録時との異同が大きいらしい。その実態を自分の眼で確かめてみたい。

●各自の作業に区切りがついたら、図書館を離脱。途中参加のお三人さんと合流して、総勢六名で飲み会に突入。相も変わらず横溝話に花が咲く。こうやって話をしていると、今後取り組みたい課題だとかオフ会のネタだとか、いろいろ浮かんできて刺激的である。