累風庵閑日録

本と日常の徒然

オンライン飲み会

●今はいろいろ閉塞的でしんどくて、うっかりすると不安や怒りやその他諸々ネガティブな感情にとらわれがちである。だが、負の感情に飲み込まれ支配されてしまっては、メンタルがやられる。そんなとき、友人知人と楽しく飲みかつ語ると、メンタルを健康に保つ助けになるだろう。

●通常の飲み会ができない状況で、「オンライン飲み会」が流行っているらしい。というわけで私も何人かのお方をお誘いして開催してみた。手順は以下の通り。

「オンライン飲み会サービス たくのむ」(https://tacnom.com/)を使って部屋を建て、そのURLを参加者にお知らせする。参加者は知らされたURLにアクセスする。これでオッケー。ダウンロード、会員登録、ログインは不要で、ずいぶんお手軽なことである。

●必要な環境は以下の通り。

◆PCの場合、当然だがカメラとマイクとは必須。対応するブラウザは ChromeFirefoxOpera のみ。Edgeではそもそも主催者が部屋を建てることができないし、参加者がアクセスすると、音声が聞こえなかったりハウリングが起きたりの不具合があるようだ。また、通常のブラウザをEdgeに設定していると、単純にURLをクリックしただけだとEdgeが立ち上がってしまう。まず先に、たとえばChromeを立ち上げてURLをコピペすると上手くいくようだ。

スマホの場合、
Android:Ver10以上推奨
iOS:Ver13以上推奨
だそうで。ただスマホの場合どうしても画面が小さいから、参加人数が多くなると画面がわやくちゃになるかもしれない。

●というわけで、「特横会(特に理由はないけど集まって横溝話をしながら飲もうぜ会)@オンライン」の開始である。参加メンバーは私を含めて四人。一時的にもう一名様が加わった。序盤はなんとなくぎこちなかったが、やがて慣れてきていつもの飲み会のようになった。話題もいつもと変わらず。飲み部屋にはタイムリミットを設定できて、今回は三時間にしていたが、結局二時間半ほどでお開き。

●実際にやってみて、オンライン飲み会の不自由な点が見えてきた。現実の場を共有しないという意味で、リアリティに欠ける。だがこの点は、しばらくすると気にならなくなった。慣れてきたということか。

 ハードの性能にもよるだろうが、会話の音声にわずかにタイムラグがあって、ぎこちなさを感じる場合がある。相手が喋り始めた瞬間に声が聞こえず、こちらも喋りだしてかぶってしまう。発話はゆっくり、はっきり、間を空けて、を意識した方がいいだろう。オンライン向けの話法があるのかもしれない。

 逆にオンライン飲み会のメリットは何か。リアル飲み会が勝てない大きなメリットとして、地理的制限が無くなる。大阪からも岡山からも長崎からだって参加できるわけだ。もう一点、お手軽お気軽であることもメリット。店を予約するわけではないから、遅刻早退自由自在だ。一時退席して戻ってくるのも好き勝手である。

 さらに、外に飲みに行くより大幅に安く済むことも助かる。さらにさらに、二次会や朝までカラオケなんかに流れなくて健全である。

 他にリアル飲み会との違い。ある程度人数が多いリアル飲み会では、自然といくつかの島ができてそれぞれ別の話題を話すようになる。ところがオンラインでは全員が全員の声を聞いているので、複数の話題を同時並行で進めることができない。人が少ない場合はリアルもオンラインも同じことだが、オンラインで人が多い場合に上手く回るのか、ちょっと予想できない。

●結論として、大きな問題もなく十分使えるシステムだと思う。近いうちにまた開催したい。