累風庵閑日録

本と日常の徒然

改稿前後の比較

●今度の週末に、オンライン横溝読書会が開催される。課題図書は「三つ首塔」である。ところでこの作品の現在流布している角川文庫版は、初出誌および初期の単行本から改稿されている。読書会がいいきっかけなので、改稿前後の比較をしておこうと思う。

 というわけで、ここ一週間ほどの隙間時間で東京文藝社の横溝正史『三つ首塔』を流し読みしていた。角川文庫版と比べてみると、改稿前バージョンには日付の矛盾がある。事件の経緯にも異なるところがある。その辺りを、読書会で配布予定の資料に簡単に整理した。

 実はこういった比較は、五年前にもやっているしそのことを日記にも書いている。今回は記憶を新たにするためと資料としてまとめるために、同じことをもう一度繰り返してみた。