メインの長編「青いリボンの誘惑」は、胸に染みる良作。複雑な人間関係をじっくりゆっくり解きほぐしてゆくうちに、様々な人達の様々な想いが浮かび上がってくる。
他にいくつかコメントを付けるならばまずは「去り行く女」で、これはまるでアイリッシュである。「総合手配」は、こんなのも書くのかというストレートな犯罪小説。題名は書けない二作品は、それぞれ特異な動機と特異な犯行とが秀逸。
●書店に寄って本を買う。
『乱歩とモダン東京』 藤井淑禎 筑摩選書
●注文していた本が届いた。
『海老足男の復活』 V・ウィリアムズ 湘南探偵倶楽部
『電気殺人』 大下宇陀児 湘南探偵倶楽部
『サンチョパンザの名裁判』 セルバンテス 湘南探偵倶楽部