累風庵閑日録

本と日常の徒然

「改造社の『ドイル全集』を読む」プロジェクト第十二回

●「改造社の『ドイル全集』を読む」プロジェクトの第十二回として、第三巻を読み始める。今回は「シヤアロツク・ホウムズの想ひ出」から、前半の六編を読んだ。

 今更ホームズものの感想でもないから少しだけ。「白銀號事件」は過去に何度も読んだからミステリとしての驚きはないが、改めて完成度に感心した。伏線が多く、その中のいくつかは特に魅力的。たとえば犬だとか。殺人の真相にも捻りがあるし、ホームズの活躍もきちんと書かれてる。

●書店にでかけて本を買う。
『ソーンダイク博士短編全集III パズル・ロック』 国書刊行会
『阿呆旅行』 江國滋 中公文庫
『雪割草』 横溝正史 角川文庫

 『雪割草』は、単行本刊行当時欠落していたテキストをその後の発見によって補った完全版だそうで。素晴らしい。

●注文していた本が届いた。
童女裸像』 宮野村子 盛林堂ミステリアス文庫