●「改造社の『ドイル全集』を読む」プロジェクトの第十七回として、第四巻を読み始める。今回は、「危険!」を表題作とする全十編収録の短編集を読む。ただし冒頭の「訳者の言葉」によると、そのうちの一編はなぜか第七巻に収録されているという。というわけで今回読むのは九編である。
翔泳社の『ドイル傑作選』にも採られている三編が、やはり面白さが抜きんでているようだ。「バリモア卿の失脚」の痛快さ、「高空の恐怖」の不気味さ、「事の始末」の切れ味、どれもちょっとしたものである。
●昨日外出する用事があったので、ついでに書店に寄って本を買う。
『青髪鬼』 横溝正史 柏書房
『混沌の王』 P・アルテ 行舟文化