●『死者の長い列』 L・ブロック 二見文庫 読了。
奇妙なクラブにまつわる奇妙な依頼が、主人公マット・スカダーのもとに持ち込まれた。犯罪かどうかすら分からない雲をつかむような依頼に対して、地道な捜査活動を続けるスカダー。やがて異常ともいえる状況が浮かんでくる。
事件の異様さと会話の面白さとでさくさく読める。五百ページの分量が苦にならない快調さは上出来である。それはいいのだが、本筋に関係のない会話がなければ七割くらいの分量に収まるのでは、と思ってしまう。
●注文していた本が届いた。
『七妖星』 保篠龍緒 盛林堂ミステリアス文庫
●定期でお願いしている本が届いた。
『赤いランプ』 M・R・ラインハート 論創社
『クレタ島の夜は更けて』 M・ステュアート 論創社