累風庵閑日録

本と日常の徒然

『ミステリアス・クリスマス』 パロル舎

●『ミステリアス・クリスマス』 パロル舎 読了。

 題名の通り、クリスマステーマの怪奇小説アンソロジーである。もう何年も前から、この季節になると読もう読もうと思いながら幾星霜。今年になってようやく読めた。

 気に入った作品は以下のようなところ。民話めいた展開が好ましいスーザン・プライス「果たされた約束」、どう面白いのかその方向性すらここには書けないロバート・スウィンデルズ「暗い雲におおわれて」、ありがちではあるがオチが効いているギャリー・キルワース「狩人の館」。ベストは「ベッキーの人形」で、実にもう不気味である。

●書店に寄って本を買う。
『ロシアから愛をこめて』 I・フレミング 創元推理文庫
『短編ミステリの二百年6』 小森収編 創元推理文庫

●注文していた本が届いた。
『死者の靴』 L・ブルース ROM叢書
『ペンバリー屋敷の闇』 T・H・ホワイト ROM叢書