累風庵閑日録

本と日常の徒然

『わが王国は霊柩車』 C・ライス ポケミス

●『わが王国は霊柩車』 C・ライス ポケミス 読了。

 猟奇大量殺人を思わせる不穏な序盤から、やがて事件は奇妙な方向に捻じれてゆく。事件と展開の魅力で読み進めたが、結末でたどり着いた真相の全体像は、残念ながらあまり感銘を受けるものではなかった。気分が乗らないので長々とした感想は書かない。自分の心覚えとして、ネガティブなメモを非公開で書くけれども。

●最近は寝る前に横溝正史の人形佐七を少しずつ流し読みしている。たぶんあるテーマに沿っているだろうと当たりを付けてピックアップした十九編を、本当にテーマ通りなのか確認する作業である。現在十二編まで確認した。この作業は、これから書く予定の某原稿の下準備である。