累風庵閑日録

本と日常の徒然

『編集者を殺せ』 R・スタウト ポケミス

●『編集者を殺せ』 R・スタウト ポケミス 読了。

 出版社の編集者が殺された。犯人はどうやら、以前会社に原稿を送ってきて出版を打診した人物らしい。名前は分かっているが、本名かペンネームかは不明だし、素性も現住所も連絡先も不明。編集者は、その原稿を読んだために殺されたふしがある。展開は予想以上のスピードで、予想以上の起伏でもって進んでゆく。

 いつものネロ・ウルフシリーズの味である、というだけで感想を終わらせていいくらい安心安定の面白さ。ウルフとアーチーの会話が作品の大きな魅力になっているってえのは、わざわざ書くまでもなかろう。

●書くのを忘れてたけど、確定申告の結果として先月に還付金が振り込まれた。五桁後半なので、ちょっとした小金と言っていい。払い過ぎた税金が戻ってきたのだからマイナスがゼロになっただけで、臨時収入があったわけではない。理屈としてはそうだが、一時的に銀行口座の残高が増えたので、ちょっと旅行にでも行ったろか、という気になっている。