累風庵閑日録

本と日常の徒然

『サファリ殺人事件』 E・ハクスリー 長崎出版

●『サファリ殺人事件』 E・ハクスリー 長崎出版 読了。

 東アフリカの架空の国に遠征に行った狩猟隊のキャンプで殺人が起きる。舞台の特異さが面白い。人を殺すのは殺人犯だけではないのだ。象、サイ、ライオン、バッファローによっても、人は命を失う恐れがある。バッファローの糞によるアリバイなんてのも、アフリカの平原ならでは。

 解決は(伏字)するタイプで、残念ながら私の好みからはちと外れる。だが伏線が気に入ったので、結論として満足である。犯人が発したある言葉と矛盾するシンプルな物証。しかもその書き方がなんともさりげなく、なおかつごまかさず明確に書かれてある。読了して後戻りしてその部分を確認して、そうそうこういうのだよ、と思ったことであった。

●新スマホの機種変更設定をした。銀行系アプリの変更処理に大変てこずってしまった。結局、メールアドレスも電話番号も登録をやり直し、本人確認のために運転免許証の写真を撮って送ることまでやらなければならなかった。