累風庵閑日録

本と日常の徒然

『秘密箱からくり箱』 都築道夫 光文社文庫

●『秘密箱からくり箱』 都築道夫 光文社文庫 読了。

 短編六編と全体の半分を占める中編とで構成されている怪奇小説集である。短編で気に入ったのは、奇妙な捻りの「昇降機」と、あまりにも異様な展開の「無人の境」。中編「朱いろの闇」は、娯楽小説から遠いハードな内容が、なんと(伏字)に発展して快調に読める。

●今日は休みである。ここ半年ばかりで、初めて第一金曜日が休みになった。毎月第一金曜日に浅草某所で開催されているちょっとしたイベントに、初めて行ってきた。やはりリアルで人と会うのはオンラインとはまるで違う。お久しぶりのお方も、ツイッターでのみつながっていてリアルでお会いするのは初めてのお方もいて、いい刺激になった。

●浅草に行く前に書店に寄り道して、本を買う。
地獄の門』 M・ルヴェル 白水社uブックス