●『悪魔の素顔』 中林節三 榊原出版 読了。
ヌードモデルの不審な自殺とストリッパーの誘拐事件に、明石弁護士が挑む。謎の美女マタマ夫人は、事件にどう関わっているのか。マタマとは、真珠をそう読ませているそうで。
刊行は昭和三十三年である。内容は時代を感じさせるエロティックアクションスリラーといったところ。肌色多めのシーンがあってアクションシーンがあって、はたまた四畳半ラブコメのようなエピソードもあって。
会話が多く改行が多い。主人公の陽性なキャラクターのおかげもあって実に軽くて読みやすい。消閑小説の佳品であつた。面白かった。
●二方面に注文していた本がそれぞれ届いた。
『Re-ClaM vol.8』
『死への召喚』 L・ブルース 湘南探偵倶楽部