累風庵閑日録

本と日常の徒然

『ほりだし砂絵』 都築道夫 盛林堂ミステリアス文庫

●『ほりだし砂絵』 都築道夫 盛林堂ミステリアス文庫 読了。

 しみじみといい本である。作家として、人として、都筑道夫を敬愛する多くの書き手のエッセイが胸に沁みる。一編だけの収録作「お化けかるた」は、読めるということにまず意義がある逸品。情景描写に季節感が多分にあって、これも沁みる。

●書店に寄って本を買う。
『死体狂躁曲』 P・ブランチ 国書刊行会

●注文していた本が届いた。
『ある刑事の回想録』 ウォーターズ ヒラヤマ探偵文庫

●わずかなページ数の都筑道夫をさっと読み終え、続いて今日から上下巻千ページの本を読み始める。明治期の新聞連載小説で、ほぼ改行がなく活字がページにぎっしり詰まっている。私のペースだと、読了までに一週間はかかるだろう。その間読了日記は更新を停止するので、悪しからずご了承ください。