累風庵閑日録

本と日常の徒然

『モーツァルトの子守歌』 鮎川哲也 立風書房

●『モーツァルトの子守歌』 鮎川哲也 立風書房 読了。

 割と小粒な作品が多かったようだ。そうはならんだろ、と思う作品もあった。そんななかで、「人形の館」はシンプルですっきりした真相が好ましい佳品。個人的ベストは「ジャスミンの匂う部屋」で、現場の状況に含まれる矛盾を示すさりげない手がかりがお見事。

●これで三番館シリーズを読み終えた。