累風庵閑日録

本と日常の徒然

『怪奇と幻想 第三巻』 矢野浩三郎編 角川文庫

●この週末に、岡山、島根、鳥取をぐるっと一周してきた。現存天守である備中松山城松江城とを見学。旅行中は自分の心覚えのために、ポメラで旅メモを付けていた。そいつを整理して推敲して、公開するかどうかは分からない。今後の気まぐれ次第。

●旅のお供に持って行った、『怪奇と幻想 第三巻』 矢野浩三郎編 角川文庫を読了。

 ジョン・K・クロス「義眼」に出てくるジュリアの境遇はなんだか他人事とは思えず、身につまされるものがある。オーガスト・ダーレス「淋しい場所」は、再読だけどそれでも面白い傑作。一番の秀逸作がD・H・ロレンス「木馬を駆る少年」であった。次第に異常になってゆく少年の姿に不気味さがつのる。